EADE is DEAD

冥銭持たずに門前払い

金が出た!まさかの坂、栗東坂路でゴールドラッシュ

事の発端は栗東坂路が雪に覆われた2月13日。翌日の調教再開へ向けて雪かきに精を出す栗東トレセン職員の財部さんが、勢い余ってスコップを深く入れたところ、雪とは異なる輝きを放つ粒を発見。持ち帰ってあれこれ調べた結果、この粒が砂金である事が判明した。同トレセン馬場造園課は「数年前にウッドチップを入れ替えましたが、その際に併せて行った路盤改修に用いた砂に混じっていたのではないでしょうか」という。

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広いようで狭いトレセン、「坂路で砂金発見」の噂が広まるのに時間は掛からなかった。噂を聞き付けた人々が坂路に殺到・・・するかと思いきや、そこは競馬サークル、馬場が荒廃しては本業に支障が出る為、鶴嘴(つるはし)担いでいざ栗東金山へ!とはならない。それに、「あの厩舎は総出で砂金を採りに行った」という話が馬主に伝わろうものなら信用に関わる。しかし人間は欲深き生き物。周囲に悟られずに砂金を採る方法はないかと各厩舎の大仲では連日対策会議が開かれたという。そしてたどり着いた答えが「調教(登坂)しながら砂金を採取する」という作戦。中には普段コースで調整している馬をも坂路へ投入する厩舎もあり、栗東坂路が開場来一番の賑わいを見せる事になる。

さりとてその様な都合の良い方法が早々あるはずもない。ある厩舎は深めのブリンカーを模したやや開き気味のザルを付け、前を行く複数の馬が蹴り上げる砂金をキャッチしようとするも飛び込んでくるのは木片ばかり、またある厩舎は磁力を帯びた蹄鉄で馬場の奥に潜む砂金の掘り起こしを狙うも純度が高すぎてくっつかず、代わりに砂鉄が採れたりもした。クラシックのトライアルシーズンに突入しても試行錯誤は続き、挙げ句の果てにはミスタープロスペクター系でゴールドラッシュ関連の馬名を持つフォーティナイナーシーキングザゴールドゴーンウエストらの産駒だと良く採れるとまことしやかに囁かれる始末。事態を重く見たJRAは「栗東坂路における砂金採取行為の禁止」の通達を4月1日付けで出すというが、目論見通り事態は収束へと向かうのであろうか──

※画像はねぇさんのロマうまより拝借しました。お許し下さい><